静脈内鎮静法

静脈内鎮静法
(無痛治療・
無痛リラクゼーション法）とは

静脈内鎮静法(無痛治療・無痛リラクゼーション法）とは普段の歯科治療に「痛い・怖い」といった苦手意識をお持ちの患者様にご提案する治療法になります。

静脈内鎮静法は一般的に歯科大学病院で歯科恐怖症・嘔吐反射をお持ちの患者様に歯科治療をお受けいただく時、またはインプラント治療・抜歯などの侵襲の大きな歯科治療を行う際に行われている治療法です。

点滴を採らせていただき、リラックス効果のある麻酔薬（鎮静薬）を身体に入れることで、ウトウトとして眠ったような・お酒に酔っぱらったような状態で歯科治療をお受けいただけます。身体の緊張が和らぎ、歯科治療特有の痛みや怖さをほとんど感じることなく歯科治療を終えることができるので、歯科治療に強い恐怖心のある患者様・嘔吐反射が強い患者様などに最適です。また、抜歯やインプラント治療・根っこの治療など、特定の治療に合わせてお受けいただくと、普段の歯科治療においても心身の負担を減らすことができます。

治療の流れ

初回来院時

患者様のお体の状態を把握するため、カウンセリング・問診となります。
お口のなかの症状や現在の心境など、お気軽にお話ください。
また、現在の内服薬・お薬や食物のアレルギーなどもお伺いします。

2回目以降来院時

1. いつもどおりお越しいただきます。
2. 当日の歯科治療の内容について
   改めてお話します。
3. 血圧計・SpO2モニター（指先につけるクリップ）を身体に装着し、身体の状態を把握します。
4. 腕から点滴を採らせていただきます。
5. リラックス効果のあるお薬を点滴から投与します。3～5分程で身体がリラックスし、痛みや怖さはほとんど感じない状態になります。人によっては眠ってしまう方もいらっしゃいます。
6. 歯科治療を開始します。
7. 歯科治療終了後は意識がしっかり回復するまで院内でゆっくりお休みいただき、帰宅していただきます。

静脈内鎮静法(無痛治療・無痛リラクゼーション法)の注意点

1. 妊娠中・授乳中の患者様・小児の患者様にはお受けいただけません。
2. 心臓・肝臓などお身体に異常がある患者様はお受けいただけない場合があります。
3. 使用する薬剤の成分にアレルギーをお持ちの場合、お受けいただけない場合があります。
4. 静脈内鎮静法での歯科治療の直後には頭がぼーっとする場合があります。(院内で充分にお休みいただくか、ご家族の方に迎えに来ていただきます。）
5. 全身麻酔とは異なりますので、歯科治療中に眠ってしまうことがあっても、意識が完全になくなることはありません。
6. 静脈内鎮静法をお受けいただく当日は、安全を期すため静脈内鎮静法のガイドラインに沿い、飲食を控えていただく必要があります。
   ご協力ください。
7. 女性歯科医師が担当いたします。
8. 保険適用外の診療となります。

※なにかご不明な点がありましたら、当院までお気軽にご相談ください。